2019年11月29日、30日に大正区三泉通商店街にて「のきさきあるこ」を開催しました。
後半はイベント当日の様子です。
(前半はこちら)
#初日準備は人海戦術で
29日、イベント初日は屋台組み立てから。組み立てる数は14基!
組み立てるのに時間がかかることが予想され、朝早くからたくさんの学生が設営にきてくれた。前日までに、部材同士を接合できる加工を施したキットを運んでおり、その組み立てから開始。屋台が組み上がったら、所定位置まで運び、天幕を覆い、机を設置し、黒板塗料を塗った看板、ゴミ箱などをセットしていく。さらに、商店街の出入り口にはアクセントとしてガーランドを掛けた。
屋台と屋台の間には飲食や休憩場所にできるよう椅子を配置した。
屋台や備品の保管場所になっていたイートインスペースも設営開始。元の照明が蛍光灯だが、これだと飲食するには冷たい感じなので、別途用意した白熱灯のストリングライトを設置する。また、元からあった作りつけのベンチが痛んでいたため布を引き、一部損傷の見られる壁には不織布を貼り、目ばりをする。そこにイートイン用にテーブルと机を配置し、セット完了(机とテーブルは商店街組合と区役所からお借りしたもの)。
屋台用の照明とその電源である発電機を設置する。照明は布を照らすようにして柔らかい光源となるよう工夫した。
#出店者が続々と到着
そうこうしているうちに、出店者が続々と集り出す。
出店者用のラインを作り、当日までに必要な情報を提供し、質問に答える形をとっていたためか、出店者は滞りなく自分の場所で準備され、大きな問題もなく設営が進んだ。マルシェ経験者も多く、皆さん手際がよかった。
こちらで用意した屋台に加えて、出店者ご自身で予備の机、ベンチ、のぼり旗などを用意される方もいて、皆さんがしつらえを終えるころには、一挙にマルシェらしい雰囲気となった。
#いよいよ開始。予想以上の来場者にうれしい悲鳴
なにぶん事務局メンバーにとっては初めての試みであるし、今回の会場は商店街の中でも駅から一番遠い位置にある。お客さんが果たしてやってきてくれるのか?
準備段階から不安でいっぱいだった。
しかし、開始当初から、予想以上の来場者にびっくりした。
両日とも終了時間を待たず売り切れるところが続出。
イートインスペースやベンチも人で埋め尽くされ、人々が佇むことで賑わいを作りだし、日頃の商店街とは違う風景になった。
#二日間が終わり撤収。延べ約1,000人以上の来場者数で、大成功!
出店者、商店街共に「よかった」「ぜひまたやってほしい」とのご意見をいただいた。
#次の「のきさきあるこ」に向けて
後日、区役所と商店街振興組合に無事終了したこととアンケートのご報告にうかがった。
子ども連れの来場者が多く、「子ども向けの出店メニューやワークショップを増やして欲しい」との意見も。
自転車の通行と滞留する人とが接触しそうな場面があった。次に開催する場合には、区間だけは自転車通行を禁止するなどの工夫が必要である。
今回は、電気の確保は発電機をレンタルしたが、次回からは商店街から借りることができそうだ。
#潜在的な購買需要は十分にある
当日は人出も多かったが、客層は高齢者に限らず若年世帯も多かった。魅力的な店舗やメニューを用意すれば、購買需要があることが証明できた。今後継続して行うことで、商店街内の空きスペースや間貸しの活用に繋がることを期待したい。
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最後に、出店者の皆様、ご来場いただいた皆様、商店街の皆様、紀洋木材株式会社様、大正区役所様、本当にありがとうございました!
京都大学大学院工学研究科建築学専攻 三浦研 研究室
株式会社 KURU
一社)大正・港エリア空き家活用協議会
(ライティング:川幡祐子)